化学調味料未使用。
からだにやさしいラーメン屋。
「らあめん三日月屋」
道の駅ピア21しほろのすぐ近く、国道241号線を300mほど北へ進んだところに店を構える、らあめん三日月屋。
今回取材班は士幌に住んでいる人しか知らない「らあめん三日月屋」の魅力を知るために事前に士幌町民の方へアンケートを行いました。
それではさっそく、アンケートで出た声をもとに「らあめん三日月屋」の魅力に迫っていきたいと思います!
おいしくてやさしい
―アンケートで一番票が多かったラーメンは辛みそラーメンでした!お店の側から見て「このラーメン一番出てるな」と感じるのはどのラーメンですか?
一番出ているのは醤油ラーメンですかね。辛みそラーメンのひとは必ず辛みそラーメンを食べると決めている常連さんじゃないですかね。だいたいうちはお客さんが何を食べるかが決まってて、いろいろなラーメンがバランスよくでていますね。
―どのような方が常連さんに多いんですか。
士幌町の人、上士幌町の人、仕事で241号線を利用する人が常連さんになってくれてますね。
―メニューをみるとトッピングの種類が豊富だなと感じました。
基本的にうちのラーメンは化学調味料を使っていなくて、ラードも控えめであっさりなんですよね。それで若い人からこってりしたのがいいなって声があって、トッピングにある「スタミナ」は背油を足して、卵をのっけて、にんにくを効かせています。
―ラーメン屋で無化学調味料のお店ってなかなかないですよね。
そうですね。うちくらいかもしれないですね。なにより、お子さんがスープを飲みたがってくれるのがうれしいですよ。
―そんな特色があるのに、無化学調味料であることをアピールしてないですよね。
それが当たり前だと思ってやっているので。化学調味料使ったほうがおいしいんだろうなとは思うんですけどね。
―無化学調味料のラーメンにこだわる理由はあるんですか?
3年くらいに病気をしてしまって、この店をしばらく閉めてたんですよね。常連さんが多かったから心配されてましたね。ネット上では死んだ説も出てて(笑)でも本当にお医者さんからは死ぬかもしれないって言われてたんですよ。ステージ4のがんだったんですよね。移植手術のおかげで今は病院には通いながらですが、元気になりました。
―からだにやさしいラーメンへのこだわりは、病気を経て強くなったんですか?
そうですね。病気を経て食の好みも変わって、もともとは豚骨と鶏ガラと魚介の3種類のブレンドだったんですけど、豚骨がだめになってしまって、鶏ガラと昆布とカツオと煮干しで出汁をとるようになりましたね。変化した味にお客さんの方がついてきてくれましたね。
―チャーハンへのコメントもすごく多かったです!チャーハンもからだにやさしいものを提供されているんですか?
昼間は半分以上チャーハンを注文していただきますね。6割7割くらいの人がミニチャーハンのセットです。チャーハンも化学調味料は使わないで、塩とこしょうとスープでシンプルにつくっています。最初は物足りないと思う人もいるかもしれないですけど、慣れてくると他のが食べられないと言ってくれる人も結構いますね。
―豚丼のコメントも多かったです!
昔からのお客さんが豚丼を注文してくれてますね。うちのおふくろがここでお店をはじめたときからずっとつくってる自家製のタレを使っています。昭和48年に母がお店を始めたときから変わらずですね。そしてなにより、豚丼のタレだけはいまだに僕につくらせてくれないですよ。死ぬまでレシピは教えないって言われてます(笑)
取材を終えて
がんとの闘病生活を経て営業を再開した店主の鈴木さん。化学調味料を一切使わない体にやさしい料理へのこだわりが素敵でした。鈴木さんは「物足りないんじゃないか」おっしゃられていましたがトッピングをしてない状態でも大満足の味でした。普段はあまりラーメンを食べないような方やお子さんにもおすすめできるラーメンです。ラーメンだけでなく、チャーハンも、豚丼も、どれも絶品で常連さんがたくさんいるも納得の味。
しほろでラーメンが食べたくなった方!らあめん三日月屋に足を運んでみてはいかがでしょうか!